今回はオーストラリアの保育士の一日【スケジュール編】を紹介したいと思います。
オーストラリアの保育士も日本と同じでシフト制で働きます。
ここで紹介するのは、NSW(ニューサウスウェールズ州)の保育園、幼児クラス(3-5歳児クラス)の担任の早番、遅番の一例です。園によりシフトの時間は異なり、フルタイム、パートタイムによっても異なります。
3-5歳の幼児クラスのシフト例
6:50 早番出勤、鍵開け、開園準備、モーニングティー用のフルーツ用意、外の園庭をプログラムに合わせて準備する。
7:00 受け入れ開始(合同保育)
8:30 0-3歳クラス、3-5歳クラスに分かれて朝の室内遊び。
9:00 モーニングティー(シリアルとフルーツ)
9:30 朝の室内遊び
10:15 外遊び(園庭)
10:30 早番休憩30分、遅番出勤
11:00 ミュージック、ダンスの時間
11:30 フォーカスグループ(年齢ごとの小さなグループに分かれて、プログラムに合わせて年齢にあった遊び、学びのグループタイム。)
11:55 オムツ介助 ※必要であれば
12:00 給食(パスタ、フルーツ)
12:30 午睡、掃除、かたずけ、日誌、ミーティング、遅番は順番に休憩など
2:00 起きた子から外遊び。一人の保育士が子どもを起こしながら、ベッドやシーツの片付け、オムツ介助、明日の保育の準備、部屋のセットアップ。
3:00 アフタヌーンティー(手作りパウンドケーキ、フルーツ)早番退勤。
グループに分かれてスマートボードで道徳の時間。
4:00 外遊び お迎えの来た子からお見送り
4:30 外のセットアップの片付け、グループでサークルゲーム、トイレ掃除
5:00 小さい子グループと合流(合同保育)、軽食(クラッカー)
5:30 閉園準備、
6:00 閉園、遅番退勤
以上が大まかな一日の流れになります。
日本の保育園と違うところ、おなじところ
大きく日本と違う点とするならば、まず、オーストラリアの保育園は安全面の理由から、お散歩に行かず、園庭で遊びます。園庭はベビークラス、幼児クラスと分かれていて安全に遊ぶことができ、遊びの設定内容も違います。
オーストラリアの保育園はデイリーが細かく分かれていて、プログラムと呼ばれる週案のようなものに元づいて一日の活動が決まります。
日本の保育園のように、保育園によっては、空手、サッカー、体操教室の先生を呼び、曜日ごとにスペシャルなプログラムが行われるところもあります。行事前には、日本のように、毎日のように子どもたちと歌やダンスの練習もします。
オーストラリア保育園の年間行事。多国籍だからこそのイベントも!
一年で大きなイベントといえば、保護者参加のイベントで母の日、父の日、クリスマスコンサートなどがあります。
特にオーストラリアは1月から新学期になるので、一年の締めくくりのクリスマスコンサートは、盛大に行われるところが多いです。
その他に、
ハローウイン(仮装やダンスパーティなどをする)
旧正月、ディワリ(インドのお祭り)
ハーモニーデイ(異文化を紹介し、たたえあう日)
パジャマデイ(パジャマで登園し過ごす)
テディべアピクニック(自分の大事なテディベア、人形を持ってくる)など、
日本ではなじみの少ないイベントもあるかと思いますが、多国籍な人種が集まって住むオーストラリアならではのお互いの文化を尊重しあうことを小さな子どものうちから触れられる、学べるのは、子どもの柔軟な感受性を磨き育てていく過程としてとても素晴らしいことだと思います。
これは、日本にいては、経験出来ないことでした。
いろんなイベントを通じて、国際性を身に着けるとともに、多様性を受け入れる。
それこそが、「個性」を認める第一歩であり、それを、引き伸ばし、子どもたちの未来につなげられるのが、保育士の役目なんだと思っています。